Tokushima&Kagawa 4/5 ~ 『山下うどん』と夜の徳島市内

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「こんぴらさん」から向かったのは、クルマで10分ほどの距離にある『山下うどん』(食べログのページ)。ここも各種メディアでよく紹介される有名な店で、同店を訪れたことのある会社のスタッフからも勧められた。どうやら“ぶっかけうどん”の元祖らしい。

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夕方なのにまだ行列が外に伸びていた、と思ったら食べ終えたばかりの人たちだった。

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またもや“おでん”と遭遇。そんなにうどんに合うのかねぇ。

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この店は最近セルフ方式に変更したらしい。入り口をくぐってすぐにうどんの種類を注文し、好みのトッピングを選んでから最後に会計をする。
発注から納品までのリードタイムはかなり短い。混みあう店内で、我々が座れる席があるのかどうか不安になりつつも、良いタイミングで壁際のカウンターが空いたので、うどんを乗せたトレイを慎重に持ちながら席についた。

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着丼。いや、うどんと共に丼着席。
卓上にあった生姜をガリガリとうどんの上にすりおろしたら、つるつるつるつるつるつると一気にうどんを掻き込む。さっぱりしているのに味がしっかりとしていて旨い。これなら毎日食べられそうだ。
「うどんはもう一生分食べた」という前言をあっさりと翻しますよ。これからは讃岐うどん積極的に食べよう。

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卓上に置かれていた生姜がこちら。小麦の風味を盛りたてるために、おろしたての新鮮さを大切にしているのね。ふと、「すりおろす時に手の平で直に触るんだけど、これって衛生的にどうなんだ?」などと考えてしまったけど、そんなことでは幸せになれないので邪念を振り払う。

ここでもさっさと食べ終えて、丸亀市から徳島市内を目指す。
今までのところ、徳島も香川も中心街以外は一般道が快適に走れていたので、香川東で高速を降りて海沿いの道を走って徳島市内に戻ることにした。

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国道からさらに海沿いの細い道へ。

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夕暮れの瀬戸内海。風も波も穏やかだ。
道路はずっと「これなら高速道路にお金を払う必要が無いな」というぐらいに空いていて、気持ちの良いドライブとなった。四国がだんだんと好きになっていく。

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徳島市内のホテルにチェックインして、すぐに晩飯を食べるために街へと繰り出す。繁華街は駅前からちょっと離れた場所に広がっていたが、祝日のせいか人影もまばらで営業している店も少なかった。

地元の食材を使った料理を出す店を探して回ったいた中で、ぐるなびの評価と店構えの雰囲気(結局これが一番アテになる)で『わかたけ』という割烹料理店に入った。

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『わかたけ』は大阪で経験を積んだ若くて威勢の良い大将が腕をふるう、カウンターがメインの小綺麗な内装が落ち着く和食の店だ。地物の食材に一手間かけた料理は奇をてらったようなものはなく、どの品も店の雰囲気と同じく上品さと好奇心ともてなしの気持ちが感じられた。

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徳島の地ビール。

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淡路島を通り抜けて鳴門から徳島市内に通ずるバイパスの両脇に、水田にしては濁った水だけが張られた田園地帯が見えたので、もしやと思っていたがやはりあれはレンコン畑だった。

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徳島産のフルーツトマト。大将曰く、大阪の飲食店で消費されている食材のうち、徳島産が占める割合が結構高いそうだ。

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尾長鶏。欲張って注文をし過ぎて、この時点ではもう腹がいっぱいだった・・・が、鶏の脂がうまくてペロリと平らげた。

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徳島名物のそば米汁。僕はこの店で初めて知ったんだけど、徳島県のHPにもレシピが掲載されているし、農林水産省のHPでは「そば米雑炊」としてレシピとともにこの料理の歴史が紹介されているので、興味のある方はどうぞご覧ください。

徳島にはこれといって目立った食材は無いのだけれど(はい、知らないだけですスミマセン)、豊富な海と山の幸に恵まれた安定メシウマな土地であることは、短期滞在でも十分に理解できましたよ。

この日も早朝から活動をしていたし、1,300段以上もあるこんぴらさんの階段を昇ったこともあって、21時にはもう眠たくなって来た。

A mendicant monk on the night street in Tokushima
ホテルに戻る途中に出くわした托鉢僧。

徳島の海沿いの道を走りながら、動物の飛び出し注意の看板に混じって、時折り「お遍路さんの飛び出し注意」と書かれた看板を見かけた。



>>>『Tokushima&Kagawa 3/5 ~ 鳴門の渦潮と淡路島の南』へつづく